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LED照明の失敗事例

LEDで失敗するとリスクが大きい

信用
実質的な保証損失(メーカー対応してくれない場合の)
時間のロス
このページ内の文章は私の経験からの文章です。海外製でも大丈夫なメーカーもありますし、今でも駄目なメーカーがあります。私は国民性が大きいのかと感じています。
 
お客様がLEDを導入されますと、10年は交換しなくても良いと思われる事が多いです。確かにLEDは長持ちしますが、(10年持つと言う言い方は不適当で、4万時間や5万時間で、初期照度の70%に落ちる値として表記されています)それが2~3年で不点灯になるとお客様は何と言うでしょうか?
 
LEDの保証期間は2~3年が多いですが・・・
保証期間を過ぎて直ぐに切れた場合、お客様はどうしますか?
減価償却もしていない間に切れると、何の為にLEDにしたのでしょうか?
⇒海外のメーカーと仕事をすると、この部分が大きなリスクです。
弊社の経験から保証期間を過ぎる=有償保証=修理費、海外までの商品の往復輸送費用、勿論、LEDの交換工事費用が出ない事になります。(工事費は保証内でも出ない場合が多い)
 
さて、LED照明で失敗した事例は大きく4回
症状のパターン
①不点灯 (機嫌のよい日は点灯する場合あり)
②チラチラ(微接触状態では、スパークが怖い)
③照度が極端に落ちる
 
① 2012年 台湾製のLED水銀灯 45灯(装着後、即切れ始める)
弊社の負担 30万円 (メーカーも費用負担しました)
原因・・・多くは電源トラブル、少数でハンダ不良
対策・・・お客様に対策品を再度納入し、当然ながら弊社負担で工事
しかし、対策品もまた不点灯を起し、更に再々対策品を納入するも、品質安定せず。信用を失いかけましたが、対応を繰り返し逆に信用は得る事ができました・・・。
 
② 2013年 台湾製のLED水銀灯15灯(装着後半年以降より続発)
弊社負担 約100万円 (メーカー負担は一切無し)
原因・・・電源不良
対策・・・日本製のLED(テラセイブ)に、交換 当然ながら工事も負担
       
 
③ 2011年 中国製のLED蛍光灯(装着後10ヶ月後より不点灯が続発)
原因・・・ハンダ不良
対策・・・都度、修理交換(送料・手間が大きい)
 
④ 2011年 韓国製LED水銀灯 45灯
原因・・・電源不良
対策・・・全灯交換
 
特に水銀灯の場合は高所作業となりますので、1灯取り替えるにも5万円前後掛かります。不具合が出ると、利益が直ぐに無くなり、ビジネスとして失敗となります。当然ながら信用も落ちますので、損失は大きすぎます。
 
■ハンダ ・・・ ハンダの剥離など
■ノイズ ・・・ ノイズ対策
■設計 ・・・放熱など
■設計寿命 ・・・ 電子部品の寿命設計など
 
この中で最近はノイズです。
耐雷サージが国際基準では4kVなので、海外の多くの電源は4kVを準拠していますが、日本製の最近は、殆どが15kV辺りです。大手メーカーさんでも少し前は社内基準で国際基準の4kVより上の6kVあたりでしたが、モデルチェンジの度に15kV辺りまで引き上げています。これは、設置場所によってノイズの多い所でも問題なく使用できるようにとの対応です。例えば工場内にアーク溶接機を使っていたりしますとLEDの電源は不具合を起す確率が高いです。アーク溶接機以外でも、動力や大型機械、設備の老朽などでノイズを発生させてしまいます。ノイズの事などお客様は分らないので(LED営業マンも分りずらい)装着後の不点灯が有って初めて疑うのですが、それでは心配で販売できた物では有りません。
メーカー側も、スペック通りの商品を販売していると言い切られると、そのしわ寄せは、お客様と販売された会社となります。販売店はメーカーが責任を取ってくれない限り、お客様への対応は販売店が自力で行う事になりますが、これには費用や時間が掛かり、その上信用をなくしてしまいます。
これが海外製品となると、更に交渉が、難しくなります。
言葉の壁、距離の壁、国民性の壁
商品選択には十分に気をつけてください。
お客様の為に成る提案を真面目に考えて販売した物が、トラブルにより信用を失う事が有りませんように、そして、しっかりシュミレーション通り、お客様が喜んでいただけますように!
 
 
水銀灯400W型の省エネ
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