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次亜塩素酸ナトリウム 次亜塩素酸水溶液 次亜塩素酸水(強酸性次亜塩素酸水/弱酸性次亜塩素酸水/微酸性次亜塩素酸水)の比較と区分

2020-08-21
次亜塩素酸ナトリウム 次亜塩素酸水溶液 次亜塩素酸水(強酸性/弱酸性/微酸性)
次亜塩素酸水の区分
次亜塩素酸水の区分
次亜塩素酸ナトリウム 次亜塩素酸水溶液 次亜塩素酸水(強酸性次亜塩素酸水/弱酸性次亜塩素酸水/微酸性次亜塩素酸水)の比較と区分
次亜塩素酸ナトリウム 次亜塩素酸水溶液 次亜塩素酸水(強酸性次亜塩素酸水/弱酸性次亜塩素酸水/微酸性次亜塩素酸水)の比較と区分について
 
雑談・・・漂白剤に混ぜるな危険と書いていある意味は、上記のグラフより読み取れます。
漂白剤の原料には高濃度の次亜塩素酸ナトリウムが入っています。次亜塩素酸自体が強力な殺菌力を持ちますが、アルカリ性域では次亜塩素酸イオン+次亜塩素酸になります。(次亜塩素酸イオンは殺菌力が少なく効率よく殺菌できませんが、濃度が高いので割合的に少ない次亜塩素酸でも濃度は高いので効果的です。)これを酸性域に移動させると、大量の塩素ガスが発生しますので、酸性のものと混ぜた時に危険と言う事になるのです。
 
さて、次亜塩素酸と言う言葉が新型コロナ禍が始まった頃より大きく取り上げられ期待されています。私たち電解水業界の人間は古くから慣れ親しんだ言葉で、区分も良く分かるのですが、一般の皆様や新たに参入された業者さんの一部、それに、責任ある立場の方でも混同されていることがあり、誤解を招く原因でもあります。この誤解の為に苦しんでいるメーカーさんや販売員さん、それに実際に感染してしまった患者さん、病院関係者さんなどなどキリが有りませんが・・・。
分かりやすいデーターでは、弊社のホームページアクセル数と、キーワード(どの文字で検索されたか)です。
昨年までの平均のアクセス数から、3月頃になると10倍以上のアクセス数に増えました。逆に現在は3倍程度で、戻りつつありますが、8月の第二波のタイミングより増加しております。キーワードはズバリ「次亜塩素酸水」です。複合的にコロナや除菌や殺菌、使い方、日本製・・・などがついてきます。
 
さて、次亜塩素酸水の名前が似ているけれども大きく違うものを上げていきますが、名前が似ているからには親類ではあります。
それぞれ、良い悪いではなく、もともと住み分けられていたので、目的により使い分けする事が良いのですが、一般の方にまでは分かりずらいことになったようです。
殺菌除菌目的では先ずは大きく3つに分かれます。
①次亜塩素酸ナトリウム 漂白剤(5~6万ppm)を水道水で1000ppm程度に薄めたもの(アルカリ性)
②次亜塩素酸水溶液 多くは漂白剤を酸で混和したものが多く、原材料は色々(酸性~アルカリ性)
③次亜塩素酸水 更に3つに分かれ、定義が有ります。原材料が明確で安全データー確立(強酸性~微酸性)
        強酸性次亜塩素酸水 弱酸性次亜塩素酸水 微酸性次亜塩素酸水
        こちらも良い悪いではなく、それぞれ特徴が有りますので目的や予算!により使い分けます。
        蛇足ながら、それぞれ、「水道直結型」と「ポータブル型」にも分かれます。
●強酸性次亜塩素酸水   
0.2%以下の塩化ナトリウム(NaCl)水溶液を陽極と陰極が隔膜で仕切られた二室型あるいは三室型の電解槽内で電解し、陽極側において生じる次亜塩素酸(有効塩素濃度20〜60ppm)を主生成分とするpH2.7以下の電解水を強酸性電解水(強酸性次亜塩素酸水)と言います
●弱酸性次亜塩素酸水
pH2.7〜5.0、有効塩素10〜60ppmの弱酸性電解水が2012年に食品添加物に指定されました。
0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液を陽極と陰極が隔膜で仕切られた二室型あるいは三室型電解槽内で電解し、陽極電解水と陰極電解水が装置内で混合されて生成します。
弱酸性電解水も他の酸性電解水と同様の抗菌・抗ウイルス活性および安全性が確認されています。
●微酸性次亜塩素酸水
微酸性電解水は、陽極と陰極が隔膜で仕切られていない一室型電解装置で2〜6%塩酸水あるいは塩酸と塩化ナトリウム水溶液の混合液を電解することによって生成されるpH5〜6.5で、有効塩素10〜80ppmの次亜塩素酸水溶液です。
生成水すべてが殺菌水であることが特徴的です。
強酸性電解水と同様の抗菌・抗ウイルス活性と安全性が確認されています。
また、飲用目的ではありませんが、pH5.8〜6.5の塩酸電解微酸性電解水は、飲用適の水質を持っています。
 
これらの事を纏めると、大量のウイルスに対しては(例えば、嘔吐や下痢の処理など)次亜塩素酸ナトリウムを1000ppm(1%)程度に薄めたものが推奨され(ネガティブな点は取扱で、マスクや防護眼鏡、ビニール手袋で作業します・・・粘膜、肌、吸入は危険なので)、日常の除菌には安全な次亜塩素酸水と言う事になります。次亜塩素酸水溶液は濃度を高く設定できるので、長期にわたり使い続ける場合(次亜塩素酸は適正保管しなければ短時間で不活性化してしまう)には、濃度が高いので持ちが良いです。ただ、薄めて使いうのは濃度の管理が難しく、pHが変わると危険性も有りますので、個人的にはお勧めしにくいです)
また、かけ流しで使う場合には次亜塩素酸水生成器の水道直結型を設置すればかけ流しできるメリットが有り、界面活性剤(石鹸)との併用も簡単で便利です。スプレーボトルでの使用に限られる場合には、ポータブル型でも対応できます。
次亜塩素酸水、アルコール、界面活性剤(洗剤)のどれを選ぶかでもなく、うまく組み合わせて、ケースバイケースで併用することが理想です。
石鹸は水道が無ければ使えないですし、アルコールは手荒れすると使いずらい、次亜塩素酸水は上記のような知識や生成器を必要とするなど。
 
次亜塩素酸水での区分ですが(強酸性/弱酸性/微酸性)、金属などへの腐食の影響が少ない(それでも微量の塩化物も含まれますので、錆びやすい性質ではあります)微酸性水をお勧めしますし、コスト的に安価なものとしてはき強酸性水のポータブル型が安価です。微酸性次亜塩素酸水生成器では濃度を設定できる点や濃度の安定したものを生成できる点も評価が高くなります。
 
 



 
 
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