原油価格の推移 燃料単価 軽油単価 A重油単価 ガソリン単価
ボイラーやトラック業界などへの影響
1973年の第4次中東戦争(第一次石油危機)、79年のイラン革命(第二次石油危機)により、1970年代から1980年代初めにかけて、2度にわたり原油価格が高騰しました。それは中東原の油供給中断が予想され、需要が超過した為に油の需給バランスが崩れ、原油価格は3~4倍にまで上昇しました。 原油価格の高騰は、世界的な景気停滞や省・代替エネルギーの導入を招き、石油需要が停滞し価格が低下しました。OPECの対策はほとんど効果をあげず、86年にはサウジアラビアはOPECの生産調整役を放棄、原油価格は市場価格にリンクするネットバック方式に移行、更にニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)等の石油先物市場の成長により原油価格は、市場で決定されるようになりました。
90年代の湾岸戦争以降
湾岸戦争の影響でドバイ原油のスポット価格は90年11月に31.5ドルまで高騰しましたが、2回の石油危機を経験している消費国の冷静な対応などで沈静化しました。91年以降は10ドル台半ばが続き、96~97年代は平均18ドル強で推移しました。98年はアジア経済の不況で10ドル前半に下落しましたが、OPEC、非OPECの生産調整で20ドルを超える右肩上がりをみせ、2000年秋には30ドルを超えました。01年は25ドル前後で推移しましたが、9月11日のテロ事件でアメリカ内外の経済活動が鈍化、さらに暖冬が重なり、02年初頭にかけて18ドルを下回りました。米国経済の回復傾向が鮮明になった4~11月には23~26ドルに回復しました
2003年から05年の動き
02年末に始まったベネズエラのストライキの影響から、03年は2月に30ドルの高値をつけました。イラク戦争が始まると一旦、4月には23.5ドルまで下がりましたが、イラク情勢、米国のガソリン需給の逼迫、中国の需要増、OPECの生産余力の低下等が影響して、12月には28ドルまで上昇、04年3月に30ドルを超え、8月には38.5ドルの高値をつけました。05年は1月37.9ドル、2月には再び39.9ドルに上昇しています。
パワーグリーンは燃焼効率を高めるドイツ製の商品です。
燃焼効率を高める(完全燃焼費に近づける)為にパワーグリーンは燃料にアプローチします。
マフラーや煙突から排出されていた、まだ燃えるはずの成分をエンジン内やボイラー内で燃焼させ熱(動力)に変えます。この結果、燃費向上、パワー向上が見込めます。
自動車、トラック、バス、船舶、ボイラー、発電機、炉などで使用されています。
今後の原油価格
中国、インドで鈍化しながらも需要の拡大が続き、米国のガソリン需給は設備面の老朽化による逼迫が予想されています。供給面では開発コストの増大で供給が制限的になっています。産油国のイラン、イラク問題、中東和平の行方もからみ、今後更なる急騰や60ドル~という高値も予測され、世界経済への影響が懸念されます。